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アート&アサシン ◆9u1Bq1HCTk 僕がフリーマムや最恐と共に行動していた頃、裏社会の中で奇妙な噂が広まっていた。 なんでも、「月のない夜に出てくる紅い月が、夢を叶えてくれる」というものだ。 最初にそれを聞いた時は、よくある噂として聞き流していた。 確かに僕には叶えたい願いがある。夢がある。それは、罪を集める者として、ミニマムを根絶しなければならない。 だが、その願いを叶える事は僕の手でも成し遂げられることでもあった。 だから、そんなロマンチックな噂に関心を寄せるようなことはこれっぽっちもなかった。 実際に、紅い満月を見るまでは 真っ暗な夜空に浮かぶ不気味な虚像。何者をも魅了するような、魔性の輝き。 他の人も見ていたかどうかはわからないが。それを見ればすぐにあの噂を思い出させる、衝撃的なものだった。 本当に願いが叶えられるのではと、信じられるほどに。 だが、そのような感傷に浸ったのはほんの一時の間だけ。すぐさま僕は現実に戻っていた。 目的を成す為には立ちはだかる壁も多い。だが、例えどんな壁であろうと僕は成し得てみる。 例え友達を失う事になろうとも、ミニマムが原因で亡くなった弟のために、どの様な事でも成し遂げる覚悟もある。 だから噂の事はすぐに忘れ、明日に備えるためにまた闇へと紛れ込んだ。 それがまさか、本当にその噂を体験する事になるとは――― ◆ 「はじめまして、アート君。いや、ここはマスターって呼ぶべきかな。ボクは『キルバーン』。アサシンとして喚ばれた、君のサーヴァントさ」 気付いた時には、僕は見知らぬ場所にいた。そして全身黒づくめで奇抜な恰好をした道化師と対面した。 何も感知する間もなく連れ去らわれるなんて想定外な事態に驚愕し、当然ながら警戒した。 目の前の人物が誘拐犯ではないかと疑いの目を向けたが、僕の緊張など目もくれず彼は色々と語りかけてきた。 紅い月の事、聖杯戦争について、ムーンセル、再現された東京、サーヴァント、令呪、魔術、等々… 要約すると、願いを叶えるための儀式に招待された、ということを教えてくれた。 俄かに信じがたいが、しかし目の前の存在だけでも僕の常識の外にいるということはすぐに分かった。 僕がある程度納得したところでアサシンは問いかけてきた。 「それでマスター、君は何を願うんだい?」 つまり、覚悟はあるのか、と。 それに対して僕は、この聖杯戦争を勝ち残り聖杯を手に入れてみせる、と宣言した。 こちらに召喚されてしまった以上、元々立てていた計画は頓挫した。 ならばハイリスクではあるものの、聖杯で願いを叶えられるのならばそれに託すしかない。 それに元の計画でも不安要素は多数はあった。それが無くなったとも思えばいい。 何より、ノーウェアの面々とも争わずに済む。ナイス君を、この手に掛ける必要もなくなる。 とはいえ、それは聖杯が絶対の物であるという前提があればの話である。 無論願いの為に人を殺める事は全く厭わない。しかしただの殺戮者になるつもりもない。 参加者全員が望んで戦いに身を投じるのならばその首を狙おう。だがそれ以外の参加者もいるのでは。 このような儀式を行う思惑は何だ。この戦争から途中で降りる事が出来るのか。 現状でわかる事はアサシンが語ったことのみ。それ以外の情報もあるのかもしれない。 無知のままでは、逆に下手を撃つかもしれない。見誤らないためにも、聖杯戦争を見極める必要がある。 「へぇ、ただ優勝を狙うだけじゃないんだ」 だから僕はアサシンに行動方針を伝えた。 優勝を狙いつつも無闇に騒ぎ立てずに静かに情報を集める事。 他の主従を見つけ観察し、場合によっては接触し情報交換や協力も得る事。 逆に無益と判断したらアサシンに間引いてもらう事。 自分たちが優位になれるように行動し、最終的に勝ち残れる状況に持っていくのが理想だ。 幸い偽物の東京での僕の役割は本庁勤務の警察官だそうだ。なんという皮肉だろうか。 ともあれ、立場も情報収集も他者より優位に立てているだろう。 「つまりボクの本領が発揮できるってことだね、特に問題はないからそれでいいよ」 思いのほか軽い感じで受け止められたが、これで彼との契約が結ばれることとなった。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ナイス君、ミニマムの孤独から解放されるのももうすぐかもしれない。 友達である君の死と、君の大切な人の絶望で終わるはずだった結末が変わるかもしれない。 *、僕は君を―――---‐-‐… 【マスター】 アート @ Re _ハマトラ 【マスターとしての願い】 罪(ミニマム)を根絶する 【能力・技能】 身体にいかなる怪我を負っても無傷の状態に戻る「再生のミニマム」。 発動条件は心臓にある中枢神経を損傷すること。 人並みならぬ努力家であり、優秀な頭脳の持ち主。 一通りの武道も心得ていて、警察官としての技能も習得している。 【人物背景】 特殊な能力・ミニマムの保持者達を襲撃し、彼らのミニマムを奪っていく「罪を集める者」。 元々はミニマムホルダー達の育成機関であるファクルタース学園出身だが、アートだけは滞在中にミニマムを覚醒させることができなかった。 能力が無い弱者であることにコンプレックスを抱いていたが、それを補うべく勤勉と鍛錬を必死に重ねた。 その甲斐もあって21歳の若さで警視というエリート警察官となり、持ち前の強い正義感で職務に励んでいたが、 ミニマムホルダーたちの脳髄を狙った謎の「連続猟奇殺人」を追う最中、犯人・モラルからある事実を告げられた後に射殺された。 しかし、心臓に銃弾を受けた事で「再生のミニマム」が覚醒し蘇生。 同時に過去に学園で起きた事故で「自分が弟・スキルを殺した記憶」が蘇ったことで、彼の罪たるミニマム全てを根絶すべく暗躍を開始する。 【方針】 優勝狙い。 ただし序盤は情報収集のためにマスターであることを隠しながら行動し、戦闘もなるべく回避する。 場合によっては他者との情報交換や協力にも応じる。 【備考】 ミニマム能力により、通常よりも魔力回復が早まってます。 ただし、異常なほどではない、ちょっと優秀に収まる範囲です。 【クラス】 アサシン 【真名】 キルバーン@DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 【パラメーター】 筋力:C 耐久:C 敏捷:B 魔力:C 幸運:C 宝具:B 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:A サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 使い魔(道化):B 一つ目ピエロのような魔物・ピロロを使役する。 戦闘には参加しないが、回復や呪文を使いサポートに回る。 また、キルバーンとピロロは空間に関係なく意志疎通ができる。 【宝具】 『死神の笛』 ランク E 種別 対人宝具 レンジ 1~10 最大補足 10 死神を彷彿させるような大振りの鎌。柄の部分は笛にもなっている。 鋭利な刃には小細工が施されており、鎌を回転させると風切り音により相手の感覚を奪うことができる。 その死の音色を聞いたマスターやNPCの五感を奪い、元々人であったサーヴァントならば筋力・敏捷を一つダウンさせる。 ただし、人の存在から遠ざかるほどに効き目は薄くなる。 また、繊細な武器であるため、少しでもヒビが入ると上記の超音波を出せなくなる。 『大魔王の死神(キルバーン)』 ランク B 種別 対人宝具 レンジ - 最大補足 - 誰にも知られなかったある秘密により、己が存在自体が宝具となった。 何度倒されても復活した逸話から、たとえ絶命する攻撃を受けても、ムーンセルの消去から暫く経った後に復活することが可能である。 このカラクリを見破れない限り、彼を倒すことは不可能ではある。 ただし、致命傷を回復するには相応の魔力が不可欠であるため、何度も復活するのは難しい。 また、キルバーンの血液は魔界のマグマと同じ成分でできており、通常の武器を溶かしてしまうほどの超高熱・強酸性をもつ。 たとえ宝具であれど、腐食作用により血液を浴びた場合はランクが一つ落ちてしまい、威力・能力も弱まってしまう。 この血液を応用し、身体の一部を魔力で点火させ巨大な火球として相手に投射する攻撃「バーニングクリメイション」を奥の手として使うことができる。 その他、頭部の髪飾りに完全不可視の刃「ファントムレイザー」を隠し持っている。 【weapon】 メインの獲物は『死神の笛』。 サブに細身のサーベルを持っている。 なお、生前には『殺しの罠(キル・トラップ)』を使用していたと伝えられているが、 「ダイヤの9」以外の罠が描写された伝承(物語)がないため、「ダイヤの9」以外は使用できない。 他にも『決闘の審判(ジャッジ)』を所有していたが、アサシンのクラスで召喚されたため使用できない。 【人物背景】 冥竜王ヴェルザーの部下にして大魔王バーンの協力者。 冥竜王の勅命を受け、もしバーンの地上侵攻計画が失敗した場合は彼を暗殺するよう「キルバーン」と命名された。 バーンと対面した時からその真意を察知されたが逆に気に入られ、大魔王からの誘いもあり魔王軍の客人として仲間になる。 魔王軍の中でも軍団長レベルの実力を誇るが、基本は非道な策を弄して相手を貶める事に喜びを感じる、陰湿かつ残酷極まりない性格。 一方で自分のプライドを傷つけられた時は、相手の命を奪うためにあらゆる手段で付け狙う執念深さを持つ。 当初は前線に赴くことはあまりなかったが、勇者一団がバーンパレスに侵入してからは暗殺者として罠を張り巡らせ、彼らを幾度となく危機に陥れる。 しかしアバンが登場してからは逆に辛酸を舐めることとなり、怒りに燃えるキルバーンはアバンに復讐するため一対一の決闘を申し出る。 結局は尋常な勝負をせずに卑怯な手段でアバンを抹殺するが、奇跡的に復活したアバンの罠により敗れ去った。 【サーヴァントの願い】 大魔王バーンを打倒したその後の世界に復帰する。 その後の予定として、新たな戦いで傷つき弱った勇者達の前に姿を現して驚愕と絶望の顔を拝みながら彼らを殺す。 【基本戦術、方針、運用法】 こちらは姿を見せないように立ち回り、弱った相手の隙をついて罠に嵌めたり、相手の動きを封じて嬲り殺す。 勝利のためならどんな非道な手段も朝飯前。卑怯は褒め言葉。 逆に正面切っての勝負はしないが、万が一戦闘になっても多少は凌げる。 通常の戦闘であれば数度の打ち合いで逃げる。 逃げるのが難しい場合は、傷を負う代わりに相手の武器・宝具を腐食させたり、ワザと退場したフリをして後々復活する。 ただし、おいそれと手の内を晒すつもりはなく、復活も魔力消費が多いため、やはり基本に忠実、アサシンらしく闇討ち狙い。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ … … … どうやらマスターの目も上手く欺けるようだね。 うん、やっぱりボクの正体には気付いていないようだね。 まさか今まで応対していたボクが機械人形で。 ただの使い魔にしか見えないボクが“真のキルバーン”だなんて。 クククククッ!! しかし、なかなか使えそうなマスターに出会えたのは幸運だったね。 そうだね、頭が回って行動力も悪くない、何より他者を蹴落とす覚悟もある。 すぐさま優勝狙いに定めて、ボクが立ち回りやすい方針を立ててくれた。 そんな君に敬意を表し、今は素直に従ってあげようじゃないか。 だから、ボクの願いを叶える為にも期待に応じてちょうだいね、アート君 【クラス】 アサシン 【真名】 ピロロ@DRAGON QUEST -ダイの大冒険- 【パラメーター】 筋力:E 耐久:E 敏捷:D 魔力:B 幸運:B 宝具:B 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:A サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 正体秘匿:A サーヴァントとしての素性を秘匿するスキル。 たとえ契約を結んだマスターでも、裁定者であろうともピロロのステータスを視認出来なくする。 代わりに宝具『大魔王の死神(キルバーン)』のステータスが表示され、ピロロは使い魔としか認知されない。 ただし自ら正体をばらした場合はその限りではない。 自己保身:C 自身はまるで戦闘力がない代わりに、宝具『大魔王の死神(キルバーン)』が無事な限りは殆どの危機から逃れることができる。 もし宝具が倒されても、相手が弱者にも容赦ない場合でない限り高確率で危機から逃れることができる。 【宝具】 『大魔王の死神(キルバーン)』 ランク B 種別 対人宝具 レンジ - 最大補足 - ピロロの正体を隠匿・偽るための宝具。その正体はピロロが操る機械人形。 生前、敵対した勇者達や協力していた魔王軍の誰であろうとも人形を本体と思い込ませた振る舞いから、 たとえ契約者であろうとも、スキル“真名看破”であろうと、この宝具がサーヴァントであると誤認し、上記のステータスが表示される。 何度も復活する秘密も、ピロロが壊れた人形を修復しているに過ぎない。 さらに何度も復活したという逸話を再現するため、ムーンセルが脱落者を消去する現象も偽装できるようになっている。 この復活は所有者ピロロを討つか、“頭部を叩き割る”もしく“人形を完全に消滅させる”事で止める事ができる。 ただし、後者の破壊によるものだと宝具『黒の核晶(くろのコア)』を起爆させかねない。 『黒の核晶(くろのコア)』 ランク A 種別 対軍宝具 レンジ 1~999 最大補足 ??? 魔界で禁忌とされている伝説の超爆弾。 宝具『大魔王の死神(キルバーン)』の頭部に隠されており、それが起爆すると大陸一つが消し飛ぶ程の威力を持つ。 ただし、あまりにも規格外な破壊力を持つため、制限により爆弾は超小型となり爆発の範囲も抑えられている。 所有者の魔力で起爆させるほか、火炎系の呪文などで誘爆させることができる。 通常であれば爆弾を凍結すれば爆発を阻止することができるが、宝具『大魔王の死神(キルバーン)』の魔界のマグマにより凍結させる事ができない。 なお、この宝具が使われた時、宝具『大魔王の死神(キルバーン)』も共に消失する。 【weapon】 宝具『大魔王の死神(キルバーン)』が唯一の武器。 回復と氷系の呪文は使えるが、戦闘には向かない。 【人物背景】 キルバーンの使い魔としていつもそばにいた一つ目ピエロ。 しかしそれは仮の姿、彼こそが冥竜王ヴェルザーに遣わされた“真のキルバーン”であった。 普段は自分より大きい機械人形に“キルバーン”を演じさせ、自身もそれに付き従う魔物として演じていた。 その結果、人形の方が警戒される一方、非力である本体には害が及ぶことはなく、最期までは生き残る事ができた。 死闘の末に大魔王バーンを倒した勇者ダイ達の前に突如姿を現し、賞賛の言葉を贈ると共に自身の秘密をばらす。 そしてバーン暗殺用に用意していた『黒の核晶』を勇者達の前で起爆させ、彼らが絶望する顔を拝みながら魔界に帰ろうとした。 しかし即座に反応した勇者達の攻撃でピロロは倒され、『黒の核晶』も上空で爆発させられたため、勇者達を抹殺することはかなわなかった。 【サーヴァントとしての願い】 大魔王バーンを打倒したその後の世界に復帰する。 その後の予定として、新たな戦いで傷つき弱った勇者達の前に姿を現して驚愕と絶望の顔を拝みながら彼らを殺す。 【基本戦術、方針、運用法】 本体ピロロはひたすら目立たず、宝具『大魔王の死神(キルバーン)』を使って暗躍する。 宝具『黒の核晶(くろのコア)』は最後の切り札。 これを使ってしまったら全ての宝具を失ってしまうため、その時は聖杯戦争を諦めるしかない。 ゆえに、宝具『大魔王の死神(キルバーン)』が致命傷を負ったら一度姿をくらませて「アサシン一騎脱落」と周囲に思い込ませる。 その後聖杯戦争が佳境に入り決着がついたところで再登場、宝具『黒の核晶(くろのコア)』で全員脱落させる。 というのが最上の策。 ただし、ルーラーの探索機能やムーンセルが生存・脱落を把握しているため、脱落者リストなどを偽る事は出来ない。 素性とカラクリがバレないように上手く立ち回りながら暗躍と嫌がらせをしよう。
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――――今まで 何か いつも 不安感が つきまとっていた。 漠然と 自分の周りを 構成するものの 何かが 間違っているんじゃ ないかと。 大きな力が あれば その間違いを 正していける。 まっすぐ 歩いていける――――。 (アサシン、外にいる携帯を弄りながら歩いてる男を殺せ) (は?) 冬木市内の喫茶店の一室。 ともすれば少女にも見える少年が、傍らの見えない存在――霊体化した己のサーヴァント、アサシンに唐突に念話で話しかける。 少年の格好をした少女は己のマスターの意味不明な台詞に困惑した声をあげる。 (携帯を弄って歩くような人間は、自分の不注意が原因で他人が死んでもいいと思っている。 そういう人間は殺されても文句を言えないだろ) (マスター、些か極論が過ぎるのではないか?) やんわりと男装の少女が少年を諫める。 だが、少年は聞く耳を持たない。 (お前は知らないだろうが、携帯電話やスマートフォンを弄って起きる事故は年々増えているんだ。 ああいう奴はいつ大事故を引き起こしても不思議じゃない。 今のうちに殺した方が世の中のためだ) なんとこの少年は、聖杯戦争など関係なく世の中のためにマナー違反者を殺すという。 世直しと言えば聞こえはいいが、現代においてマナー違反者を殺害するなど無差別殺人と大差ない。 だが、この少年には倫理観での説得が無意味なことは短い付き合いでも嫌というほど知っている。 (しかしマスター、ルーラーに目を付けられるぞ) よって、アサシンは実利による説得を試みた。 ルーラー、それは聖杯戦争を管理する存在。 部外者に危害を加えるなど聖杯戦争のルールを犯した場合、ペナルティを与えてくるのだ。 (サーヴァントの超常の力では、警察は誤魔化せてもルーラーは誤魔化せない……か) (その通りだ、だから) (偶然を装って何人か殺すぐらいなら、ルーラーも介入してこないんじゃないか?) だが、少年は懲りずに殺しの算段を立て続ける。 (その辺りはルーラーの性質によるとしか言いようがないな……。 そして、現時点ではルーラーの性質など確かめようもない) アサシンはうんざりしながらもその質問に答える。 そうこうしているうちに喫茶店のショーウインドから見えていた携帯を弄りながら歩いていた男性は見えなくなった。 (さらに言わせてもらえば、たとえルーラーが介入してこなくとも、変死事件を優秀な魔術師に調べられれば我々の足取りを掴まれる危険もある) アサシンならば普通の人間には絶対に気付かれずに人を殺すことができる。 だが、人間は原因の分からない死を恐怖する。 変死事件をニュースで騒ぎ立てるのは想像に難くない。 アサシンとはいえ……いや、アサシンだからこそ自らの存在を流布するようなことはしたくなかった。 (一社、自重してくれ) あえてマスターではなく名前で呼ぶことで自らの本気を伝えるアサシン。 少年……一社 高蔵は、軽くため息をついて諦めたように天井を見上げる。 (一社、君だって願いがあるのだろう? ならば自分から不利になるような真似は慎むべきだ) 実利ならば説得に応じる芽があると踏んだアサシンは、聖杯にかける願いというマスターにとって絶対の目標を例に出す。 しかし―――― (お前は馬鹿か、いつ俺に願いがあるなんて言った) (なに?マスターは随分と熱心に俺の能力を確認していたじゃないか) そう、一社はアサシンを召喚して以降、その能力の確認に熱心に努めていた。 人気のいない所で霊体化と実体化を繰り返させたり、宝具を開放させたりといった具合にだ。 (それはお前の能力が、社会のルールを守らない奴らを殺すのに役立つと思ったからだ。 実際、ルーラーの存在さえなければお前の能力はバレずに殺人するのにすこぶる有用だ) アサシンは暗殺者のクラスで召喚されたが、元々は優秀な兵士である。 性別を偽って軍隊に入り、周囲を欺き続けていたことから、宝具と合わさってやや特殊な気配遮断スキルが宛てがわれたことには納得している。 そしてアサシンというクラスの特性から暗殺をすること自体にも抵抗はない。 しかし、聖杯戦争となんの関係もない無辜の民まで殺害することには反発があった。 とんでもないマスターに召喚されてしまったものだ、と思いながらも召喚された以上、主には最大限尽くすつもりだ。 なんとか折り合いを付けられないものかと、アサシンは一社に質問を続ける。 (では、マスターはこれからどうするつもりだ?) (一番の目標はルーラーの性質を確かめることだが……そう簡単に会えるかどうかも分からないか。 とりあえずは敵のマスターを殺すことを目標にするか) (願いがない割には随分と積極的だな?) アサシンのその言葉に、一社はアサシンをじっと見つめて真剣な顔をする。 (なぁアサシン、こんな馬鹿げた戦いに参加するような人間なんて、死んでもいいと思わないか?) (なに?) (何でも願いが叶うなんて、低俗なフィクションにありがちな話だ。 そんな怪しい話に飛びつくような想像力の欠落した馬鹿は、死んでもいい) 相変わらずの過激な一社の持論に辟易しそうになるが、この持論にはアサシンも反論があった。 (だが、今回の聖杯戦争には本人の意志ではなく、巻き込まれた人間もいるはずだ。 マスターもそうだろう?) 一社は家庭の事情で引っ越しが多い。 つい先日、市内の中学校に転入したばかりだ。 今回も今まで何回も繰り返してきた引っ越しの一回にしか考えていなかったが、冬木で暮らしているうちにいつの間にか聖杯戦争のマスターに選ばれていたという訳だ。 (確かに巻き込まれただけの人間もいるだろう。 だが、本気で戦いを嫌がっているのなら令呪を全て使ってサーヴァントを自害させてから、さっさと冬木を離れればいいだけだ。 それをしない時点で、本人もこの聖杯戦争に乗り気ということだろう) (しかし、マスターのような学生の場合は街から離れることも容易ではないのではないか?) 社会には色々なしがらみがある。 特に学生の場合は金銭面において親に依存している。 一社のような中学生はバイトもできないので、そう簡単に住んでいる街から離れることはできない。 (俺は何も冬木から引っ越せと言ってる訳じゃない。 聖杯戦争が終わるまでの間だけでも親戚の家に泊まるなり、家からいくらか金を持ち出してカプセルホテルや漫画喫茶に寝泊まりすればいいだけだ。 親からの説教や学校の出席日数の問題もあるだろうが、命にかえるようなものでもない) 確かに、一社の言うことにも一理ある。 本当に巻き込まれただけならばさっさと逃げ出す方が自然だ。 わざわざ聖杯戦争の場に残っているということは、一定以上の「やる気」があるからだろう。 (つまりマスターは、願いはないが他のマスターを殺すということだな?) (ルーラーが放任主義だった場合は世直しを優先するが、基本的にはその認識で構わない。 俺には願いはないしそんな胡散臭い物に頼る気もないから、もし勝ち残ったら聖杯は丸ごとお前にやるよ) 今まで我慢していたため息がとうとうアサシンの口から吐き出される。 この過激な子供と上手く付き合っていく自信がない。 思えば、自分は生前から貧乏くじを引くことが多かった。 家に成人男子が病床の父しかいなかったために、男装して従軍して以降、隋末唐初の乱世を駆け抜けてきた。 父の身代わりになったことに後悔はないが、まさか一つの王朝の滅びと興りを目にするとは思わなかった。 アサシンの願いは、隋の初代皇帝文帝の後継者争いをやり直し、中国史でも有名な暴君である煬帝の即位をなかったことにすることである。 別に隋を千年帝国にするつもりはないが、たった二代で滅びた隋をもう少しだけでも長続きさせたいのだ。 だが、この分だとマスターに振り回される未来しか見えない。 (どうか、ルーラーが徳のある人物でありますよう――――!) 自らの願いのためにも、無辜の民を殺すことにならないためにも、アサシンは祈る。 しかし、アサシン……花木蘭の願いも虚しく、今回の聖杯戦争のルーラーは問題人物であった。 【クラス】アサシン 【真名】花木蘭 【出典】史実、七世紀頃中国 【性別】女 【属性】秩序・中庸 【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運B+ 宝具C 【クラス別スキル】 気配遮断:C(A) サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 宝具開放中はランクがAまで上がり、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しくなる。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 勇猛:B 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 矢よけの加護:B 飛び道具に対する防御。 狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。 ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。 【宝具】 『木蘭よ、美しく咲け(オナー・トゥ・アス・オール)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:‐ 最大捕捉:1人 アサシンの代名詞足る男装であるが、このアサシンは「病床の父に変わって従軍した男装の麗人」つまりは男装した姿をベースにしているためこの宝具の発動は男装を解くことを意味する。 戦場にて女の姿に戻り敵陣を視察した、皇后に会うために女の姿にて後宮に入ったなどといった臨機応変に元の姿と男装を使い分ける逸話が宝具となったもの。 軍という社会の中で十年近く苦楽を共にした戦友ですら気づかない程の精度を誇る。 基本的によほど察しの良い者でないかぎり男装したアサシンと女のアサシンを同一人物と判断することは不可能である。 言ってしまえば元の姿に戻るだけの宝具なので魔力の消耗はほぼ皆無。 しかし、宝具開放時は幸運と宝具以外のステータスが1ランク下がってしまい、保有スキルも無効化されてしまう。 宝具を開放したり解いたりすることで戦闘向けの男と隠密向けの女をトリッキーに使い分けることも可能。 【人物背景】 隋末唐初の時代に活躍した女傑。 病床の父が徴兵されてしまうことを憂い、女の身でありながら男装して兵士となった。 彼女は十年近く従軍して数多くの武勲を立て、皇帝から尚書になるよう持ちかけられるまでになる。 しかし、彼女は出世街道に乗るのではなく、故郷へ帰り女の姿に戻ることを選んだ。 隋末唐初の人物であることは確かだが、具体的な年代には諸説ある。 本作では隋の二代目皇帝、煬帝の時代に従軍したという説を取る。 【weapon】 無銘の剣 【特徴】 十代後半の線の細い美少年……に見えるボーイッシュな少女。 鎧姿なので体の起伏が目立ちにくい。 宝具発動時は髪に簪をさし、服装も武骨な鎧から女物の着物へと変化する。 男装時の一人称は「俺」だが、女の姿の時は「私」。 どうにも貧乏くじを引きやすい傾向がある。 【サーヴァントとしての願い】 文帝の後継者争いをやり直し、煬帝の即位をなかったことにする。 【マスター】 一社 高蔵@なにかもちがってますか 【能力・技能】 なし。 彼の近くにはやたらと超能力に目覚めている人物が多いが……? 【人物背景】 冷徹で傲慢な性格の女顔の少年。 自分の女顔には思う所があるようで、そのことで茶化してくる人間にはすぐ暴力を振るう。 良くも悪くも行動力は高く、思い切った行動を躊躇なく行えるが、その行動には粗も多い。 自分の周りを構成する何かが間違っているんじゃないかと思っており、漠然とした不安感を持っている。 原作コミックでは日比野光の超能力にその間違いを「正していく」光明を見いだしたが、本作ではサーヴァントの超常の力にそれを見いだしている模様。 参戦時期は本編開始前で、本来なら光のいる中学校に転校する筈が冬木市の中学校に転校することになったという設定。 【weapon】 なし 【マスターとしての願い】 なし。 聖杯戦争に参加するような人間を殺すこと自体が目的。 【基本方針】 ルーラーが煩いことを言わない人物であったら、ポイ捨てや歩きスマホなど、社会のルールを守らない人物を殺す。
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柳生九兵衛&アサシン ◆RzdEBf96bU ―強くなれ九兵衛 お前は男だ 父上やおじい様が僕を守るためだと知りながら、どこかで恨んでいた ―私 九ちゃんの左目になる 妙ちゃんの心を知っていたのに僕は目を背けていた ―みんな 自分の護りたいもの護ろうとしただけ …それだけだ 僕だけが妙ちゃんを守れると思い込んでいた 僕が皆に守られていることにも気づかずに 初めはあこがれだった。同じ女の子なのに強く生きていられる君に。 でも、その笑顔の裏に隠れるものを知って護りたいと思った。 だけど、何一つ護れていなかった。 護るどころか、君に勝手な重荷まで背負わせてしまって。 僕は…弱い。 ふと頬に一滴の涙が落ちた。 見上げると妙ちゃんが泣いていた。 僕のことをまだ親友だと言ってくれた。 男も女も関係ない。僕は僕だと言ってくれた。 君の気持ちを見て見ぬふりをした僕なんかを。 君の変わらない優しさに、堪えきれず涙が毀れそうになる。 今まで男であり続けるために堪え続けてきた涙が。 「妙ちゃん、…ごめ―――」 突然視界が歪んだ。 誰の声でもない少女の笑い声が聞こえる。 深く昏い処に意識が引きずり込まれる。 だめだ。まだ君に、謝れていないのに。 必死に手を君に伸ばそうとする。 だけどその手は届かなかった。 こんなに近くに君がいてくれたのに。 「―――九ちゃん?」 妙は先まで腕の中にいた少女を呼びかけた。 腕に残された温もりが偽りかのように、少女は世界からいなくなっていた。 ▽ 凛とした静寂に包まれた道場、一人少女の木刀が風を切る音のみが静寂に波紋を立てる。 木刀を振るたびに、少女の結んだ髪が左右に揺れる。 「随分と熱心なことね、九兵衛。」 「…アサシンか」 道場内に突然として新たな少女が現れた。 見ると対照的な姿の二人である。 九兵衛と呼ばれた眼帯の少女は男装に身を包み、女であるということを隠そうと見える。 対してアサシンの少女は、ミニスカートに足を包み女であることを前面に出した衣装である。女であることを武器にしている証拠である。 「別に熱心じゃないよ。ただ、僕はこの聖杯戦争で何をすればいいのか…わからない。 だからいつものように剣に励んでいるだけだ」 「ふうん、何か願い事とかはないの?」 「願いか…。別に聖杯に掛けるような願いは持っていない。ただ僕はみんなのところに帰りたい。 帰って妙ちゃんや新八君、父上、おじい様、みんなに…謝りたい」 九兵衛は俯きながら道場の片隅に腰を下ろし、アサシンもそのそばに座った。 「でも、怖いんだ。僕のわがままのせいで、父上やおじい様の心づかいを踏みにじって、 新八君の気持ちも下らないと言い捨てた僕が、例え帰えれても皆が赦してくれるのか…」 俯いて震える九兵衛を、アサシンは静かに頭を撫でた。 九兵衛は顔を上げアサシンの方へと顔を向けた。 まるで自分の姉であるかのように、とても優しい顔で見ていてくれた。 「大丈夫よ。アタシだっていろいろと間違ったり人をだましたりしてきた。だけど、そんなアタシにも赦してくれる人がいた。 あなたを今まで守ってきた人だもの、きっと許してくれるはずだわ」 「アサシン…それでも、僕は…」 「…そうね、あなたの恐れはあなたのものだもの。最後に乗り越えるのはあなたしかいない。 …でも、あなたが自分の弱さを、恐怖を乗り越えられるまで…アタシはあなたの傍で戦うわ」 アサシンの言葉に、九兵衛はどこか羨ましさを感じていた。 同じ女の子でありながら、強く生きるアサシンに、妙の姿を重ねて。 ふと目の前が滲んでいることに九兵衛は気づいた。 何故か涙が毀れそうになっていた。 瞳を掌で覆い、涙をぬぐった。 今はまだ、泣くときじゃない。涙を流すのはすべてが終わった時だ。 涙を心の奥にしまい、九兵衛はアサシンに仄かに笑って見せた。 【クラス】 アサシン 【真名】 ブルー@ポケットモンスターSPECIAL 【属性】 混沌・中庸 【パラメータ】 筋力E 耐久C 敏捷D 魔力E 幸運B 宝具A 【クラス別スキル】 気配遮断:C(B) サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 【保有スキル】 ポケモントレーナー:B ポケモンバトル、育成、捕獲、知識など、ポケモントレーナーとしての総合的な実力。 Bランクであれば、トップクラスのトレーナーであることを示す。 変装:C 変装の技術。手持ちポケモンのメタモンの力を利用して行う。 Cランクならば、人間であれば親しい者でも騙し通せるレベルで変装できる。 また変装中は気配遮断スキルが1ランク上昇する。 色仕掛け:E 自身の色香を利用して異性を誘惑する技術。 精神干渉耐性スキルで対処可能。 スリ:B 他者の物品を気づかれずに盗み取る技術。 化える者:A ポケモントレーナーとしての固有能力。 ポケモンの進化について、高い知識を有する。 Aランクならば、ポケモンの進化のタイミングの察知、初見のポケモンでも進化条件が推測可能のレベルである。 【宝具】 『今より化われ、獣たち(ポケットモンスター)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 #65374;30 最大補足: #65293; ブルーと共に戦ってきた手持ちポケモンたちが宝具と化した。 それぞれがEランク相当の気配遮断スキルを有している。 自らが収まっているモンスターボールがアサシンとのパスとなっており、これが破壊されると パスが途切れて、消滅する。 手持ちポケモンは、以下の6匹である。 ぷりり(プクリン♀) 特性:メロメロボディ カメちゃん(カメックス♂) 特性:げきりゅう メタちゃん(メタモン) 特性:じゅうなん ピッくん(ピクシー♂) 特性:メロメロボディ ニドちゃん(ニドクイン♀) 特性:メロメロボディ ブルー(グランブル♂) 特性:はやあし 『水勢の激流(ハイドロカノン)』 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:20 最大補足:80 キワメ婆との特訓でアサシンとカメックスが習得した水タイプの究極技。 激流のような水の砲撃を放ち、攻撃する。 使用後一ターンカメックスは技の使用の反動により動けなくなる。 『弱さを乗り越えて、三翼よ羽ばたけ(サ・ファイ・ザー)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1 #65374;30 最大補足: #65293; アサシンが幼少時代、ホウオウにさらわれた時の弱さと恐怖を克服したことから得た宝具。 伝説の鳥ポケモン、サンダー、ファイヤー、フリーザーの3匹を召喚する。 通常のポケモン召喚よりも魔力消費は格段に高くなっている。 【人物背景】 図鑑所有者の一人である少女。ちゃっかりとした性格で、女であることも時には武器にする。 幼少期仮面の男にホウオウを利用して連れ去られ、その時の恐怖から鳥ポケモン恐怖症となる。 その後、シルバーと共に仮面の男の元から脱出する。 脱出後は、オーキド博士からゼニガメを盗む、レッドに偽アイテムを売りつけるなどの悪事を働いていたが、 ポケモンリーグにて自分の孤独、レッドやグリーンへの羨望を吐露し、オーキド博士に赦してもらい、第3の図鑑所有者となる。 第2章では、四天王に対抗するための力にイエローを見出し、彼女をサポートする。 第3章では、仮面の男との因縁を清算するために闘いに挑む。 ホウオウを操るカリンとイツキの前にトラウマに呑まれかけるが、シルバーの思いを受け止め弱さを乗り越える。 第5章では生き別れの両親を再開直前ロケット団にさらわれ、ショックに打ちのめされるが、自身の運命の決着がため戦いを決意する。 しかしサキのポケモンの攻撃により仲間たちと共に石化する。 第6章で、エメラルドの願いにより石化を解かれ、図鑑所有者10人でガイルとの決戦に挑む。 【weapon】 ポケモン図鑑 盗聴器や発信機、改造シルフスコープなどの発明品 【サーヴァントとしての願い】 九兵衛が弱さを乗り越えられるまで戦う 【マスター】 柳生九兵衛@銀魂 【マスターとしての願い】 元の世界に帰って皆に謝りたい 【weapon】 無名の日本刀 【能力・技能】 神速の剣の使い手 【人物背景】 左目に眼帯をした柳生家次期当主にして、柳生家始まって以来の天才ともいわれるほどの剣の達人。 生まれた時母親が死に、父が「後妻を迎えて九兵衛の居場所がなくなってしまわないように」と考えてあえて男として育て上げた。 女の子でありながら強く生きる妙の姿に憧れ、借金取りから妙を守るために左目を失う。 幼少のころの結婚の約束を果たすといい、妙を柳生家に嫁がせようとするが万事屋と真選組との対決で敗北。 敗北後、妙の真意を聞いて互いに涙を流しながら和解する。 その後は本人はいたって真面目だが大ボケをかますクールボケキャラになった。 キャラ被りしているとして桂からはライバル視されている。 普段は男装をしているが、ゴスロリが似合う美少女。 男に触れられるのが嫌いで、ちょっとでも触れられるとブン投げてしまう。
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日付も変わった深夜。 巡回中の警察官二人は、新都で不審な少女を発見した。 着ているのは赤いジャージのみで、コートなど防寒具らしき物は身につけていない。 背中を曲げて、身体を揺らしながらぎこちなく歩く姿を見て、彼らは何か事件か、と少女のもとに急いだ。 彼らが近づいて声を掛けた時、少女がゆっくり振り向いた。 少女の顔を直視し、若い方の警察官が目を瞠りうっと呻く。 中年の警察官も、背骨に走る冷たいものを抑えきれない。 酔漢やチンピラとは比較にならない程、少女の姿は異常だった。 「はぁあぁあ…」 血が流れている。 怪我をしているのか?いや、目立った外傷はない。 少女は満面の笑みを浮かべている。ただ、細めた両目から赤い液体がとめどなく流れ続けているのだ。 青っぽく変色した肌からは生気を感じない。 ――動く死体。 二人はほぼ同時に、そんな印象を抱いた。 「ふふふふふ…」 笑顔の少女が硬直した二人に迫る。 少女の手より、中年の警官に気力が戻る方が早かった。 事情は不明だが意思疎通が取れそうにない。一旦、取り押さえるべきだろう。 中年警官が足を一歩踏み出し、細い腕を難なく締め上げた。乾いた靴音を合図に、若い警官も先輩の応援に入る。 ――笛の音が何処からか聞こえた。 ☆ 赤いジャージの少女が男に手を引かれて歩いている。二人の警察官は姿を消していた。 「簡単なドア程度は開けられるんだねぇ、マスター?探したよぉ~」 男は色とりどりの布で作った衣装に身を包んでいる。一見すると道化師のようだが、顔に化粧などはしていない。 金髪碧眼の白人であり、顔に目立った特徴はない。人形のように整っているとも言えるが、雰囲気は地味だ。 一度見たら忘れらない派手な格好をしているくせに、いざ気配を消して背後に立つと、熟練であっても全く気付けない。 警官達は職業意識故に、男――アサシンの宝具によってこの世から姿を消す事となった。 アサシンは寓話であり、疫病であり、事故であり、異常者であり、植民請負人であった。 正確に彼を記した物は残っていない。ゆえに、これまで数多くの人々が彼を思い思いの形で語ってきた。 ただ、彼が笛を吹くとき、町から獣が、子供たちが、忽然と姿を消す。 その点だけはあらゆる説に共通していた。今は「人さらいの怪人」の部分のみ、サーヴァントとして現界している。 アサシンの枠に嵌められた今も、正確な過去はわからない。 「ふふふふ……」 「私がサーヴァントってのは、理解したみたいだけどねぇ」 初めて対面した時は、さしものアサシンも呆気にとられた。 全く会話が通じない異形のマスター。しかも他人に遭遇すると遮二無二襲い掛かる。 令呪の縛りを考慮に入れずに済みそうなのはいいが、組む相手としては絶望的だ。どこか安全に収容しておける場所はないかしら?目下の達成要件はそれだった。 こうして脱走した所を見るに、多少の知性はあるらしく、これまでの隠し場所はもう使えないだろう。今夜中に明日いっぱいくらいを凌げる拠点は見つけておきたい。 現在のマスターが食事や排泄をほとんど必要としないのは、既に理解している。 彼女を厳重に隠してさえおければ、懸念の殆どが解消される。パスによる供給は滞りなく、もし魔力が足りなくなっても宝具で回収できる。 実体化して街中歩き回るのは高いリスクを伴うが、このマスターを自由にさせておくメリットは万に一つもない。 「んふ♪」 どんな願いでも叶うなら、己の正体を教えてもらおう。 手に入らないならそれでも結構。自分は永遠であり、チャンスは無限にある。 今はただ、現世に舞い戻った幸運を噛みしめよう。 「必ず勝ち残るからね!待っててね、マスター!」 少女――知子の笑みが少しだけ深くなった…気がアサシンにはした。 【クラス】アサシン 【真名】ハーメルンの笛吹き男 【出典】史実、グリム童話 【性別】男 【ステータス】筋力D 耐久D 敏捷D 魔力A+ 幸運B 宝具B+ 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 仕切り直し:A 戦闘から離脱する能力。 どんな状況でも戦況をターンの初期状態に戻す事が可能。 相手がAランク以上の追撃能力を有さない限り逃走は判定なしで成功する。 精神異常:A 精神を病んでいる。 自身の損得や感情を重んじ、他者の感情や立場を軽視する。 精神的なスーパーアーマー能力。 正体秘匿:A+ マスター以外の人間からパーソナルデータを閲覧される事を防ぐ。 ただしアサシンの真名を知った者、A+ランク以上の真名看破スキルの持ち主に対しては効果を発揮しない。 【宝具】 『男は笛を吹きました(ザ・パイドパイパー)』 ランク:B+ 種別:対聴衆宝具 レンジ:1~70 最大捕捉:130人 アサシンは手にした笛を吹くことで特殊な音を発生させ、旋律を耳にした生物を操る事が出来る。 人獣問わず、笛の音を聞いた生物はアサシンに導かれるままになる。索敵を命じられればアサシンが指定した条件で探索を行い、死を命じられればその場で死ぬ。 魔術防御や物理抵抗で防ぐことは出来ず、Bランク以上の精神耐性によってのみ無効化できる。 ただし、対象が聴覚や視覚に障害を持っている場合は無条件で無効化される。 彼は伝承において100名以上の子供を連れ去ったとされるが、具体的にどうしたのかは語られていない。 サーヴァントとなったアサシンは人間を洗脳した際、自由に行動を指示できるほか、痕跡一つ残さずにこの世から消失させる事が可能。 対象を消失させた場合、アサシンの保有魔力が魂喰い以上の効率で回復される。 また、アサシンは演奏中に限り、気配遮断のランクを落とすことなく行動することが出来る。 【weapon】 「無銘 笛」 宝具の鍵となる笛。 種類は一定せず、召喚主によって変化する。 今回はフルートの形状をとっている。 【人物背景】 1284年、ハーメルンの町では鼠が大繁殖し、人々を困らせていました。 ある日、町に男がやってきて報酬と引き換えに鼠を退治してあげましょう、と言いました。 男が手にしていた笛を吹き始めると、町中の鼠が現れて、男の周りに集まりました。 そのまま男は川まで歩いて行き、鼠たちを溺死させました。 しかし、町の人々は約束を破り、男に報酬を支払いませんでした。 腹を立てた男は6月26日に再び町を訪れ、笛を吹き鳴らし始めました。 すると街中の子供たちが笛吹き男について行き、彼らは二度と帰ってきませんでしたとさ。 【聖杯にかける願い】 もし手に入ったら、己の正体を知る。 【マスター名】前田知子 【出典】SIREN 【性別】女 【Weapon】 なし。 【能力・技能】 「半屍人」 一定量以上の赤い水と血液を入れ替えた人間。 知能の低下と引き換えに、高い再生力を得ている。 またその目には神秘に満ちた世界が映し出されており、一人でも多くの常人とこの光景を分かち合おうとする。 【人物背景】 両親に溺愛されて育った少女。 羽生蛇村立中学校2年1組に在籍。 両親が日記を勝手に見たことに腹を立てた彼女は家出、丁度その時に怪異に巻き込まれてしまう。 異界と化した村を抜け、教会で両親と再会した彼女は中に入れてくれる様に頼むが、二人は知子の姿を見ても怯えたきり動こうとしない。 知子は何かを察したのか、肩を落として教会を後にした。 第2日/6時32分56秒~のムービー終了後から参戦。 【聖杯にかける願い】 両親と仲直りする。
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寺坂龍馬&アサシン◆NIKUcB1AGw 時刻は夜。空を見上げれば、鮮やかに光る満月が浮かんでいる。 そう、満月だ。 もう、見られなくなったはずなのに。 ◆ ◆ ◆ 「まったく、何だってんだよ……。 あのタコが学校に来ただけでも異常事態だってのに、今度は妙な場所に拉致られてつぶし合いだぁ?」 自室の窓から夜空を眺めつつ、少年は毒づいた。 実年齢の割には大柄な体格の彼は、寺坂龍馬。 本来は私立椚ヶ丘学園に通う、中学3年生である。 ほんの数ヶ月前まで、彼はただの一般人だった。 だがある日、日常は崩れ去った。 彼のクラスの担任として、タコのような外見の奇妙な生物が現れたのだ。 そしてその怪生物は、日本政府から100億円の懸賞がかけられた賞金首だった。 その日から、彼のクラスは「暗殺教室」となった。 落ちこぼれだった生徒達が暗殺を通じて成長していく中、彼だけはその流れに取り残されていた。 「だが考えようによっちゃ、これはチャンスかもな……」 窓から離れ、寺坂は呟く。 「聖杯ってのは、どんな願いでも叶えてくれるんだろ? なら、あのタコをぶっ殺すことだってできるよなあ? そうすりゃ賞金独り占め……。一生遊んで暮らせるぜ」 寺坂の顔に、下卑た笑みが浮かぶ。 成長を受け入れない今の彼では、聖杯戦争に対してそんな考えしか浮かばないのだ。 「お?」 そうこうしているうちに、異変が起きた。 どこからともなく出現した白紙のトランプが、光を放ち始めたのだ。 「サーヴァントってやつのお出ましか……。なるべく強いのを頼むぜ」 期待を込めて見つめる寺坂の前で、光の中からサーヴァントが出現する。 それは黒い帽子と黒いスーツに身を包んだ、細身の男だ。 「てめえが俺のサーヴァントか。せいぜい役に立って……」 寺坂の言葉は、発砲音に遮られた。 召喚されたサーヴァントが、手にした銃を発砲したのだ。 弾丸は寺坂の頬をギリギリかすめ、壁にめり込む。 「やれやれ、CHAOSだな……。こんななまいきな子供がマスターなら、あっちの姿で召喚されそうなものだが……。 何かアサシンの触媒になるようなものでも持ってたのか、こいつ」 「銃弾ぶっ放しておいて独り言ぬかし始めるんじゃねえよ!」 サーヴァントの態度に、寺坂は怒りをあらわにする。 「こっちにはあれだ……令呪があるんだぜ。これがありゃ、サーヴァントってのはマスターに逆らえないはずだろ! おとなしく言うことを……」 「わかってねえみてえだな」 「あ? 何をだよ!」 「俺ならお前が令呪を使う前に、お前の頭に銃弾を撃ち込める」 サーヴァントは、真顔でもう一度銃を構える。 その行為で、寺坂は理解した。先ほどとは違い、今度は本気で自分を殺す気だと。 サーヴァントから放たれる殺気が、まさに彼が「殺す気」であることを何よりも雄弁に語っていた。 「…………」 「理解できたみてえだな。完全なバカってわけじゃなさそうだ。 まあこっちも、そう簡単にマスターを殺すつもりはねえ。 よっぽどバカなことをしなけりゃ、ちゃんと面倒見てやるよ」 「この野郎、見下しやがって……!」 「見下されるのがいやなら、強くなるんだな。 なに、俺がついてるんだから心配するな。出来の悪い生徒を指導するのは慣れてるからな」 「生徒」に「指導」。 その言葉が、寺坂にサーヴァントと例の怪物を重ねさせる。 「なんなんだよ、てめえは……! いったい何者だ!」 「俺はアサシンのサーヴァント……。殺し屋で家庭教師(かてきょー)だ」 銃をしまい、アサシンのサーヴァントはニヒルに笑う。 「さあ、マスター。始業のベルを鳴らそうぜ」 【クラス】アサシン 【真名】リボーン 【出典】家庭教師ヒットマンREBORN! 【性別】男 【属性】混沌・中庸 【パラメーター】筋力:D 耐久:C 敏捷:B 魔力:C 幸運:B 宝具:C 【クラススキル】 気配遮断:B 自身の気配を消す能力。隠密行動に適している。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 射撃:A 銃器による早撃ち、曲撃ちを含めた射撃全般の技術。 心眼(真):B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 道具作成(偽):C 魔力を帯びた器具を作成する。 アサシンは魔術師ではないが、相棒のレオンの能力により銃弾などを生成できる。 かてきょー:C 人を教え導く才能。 もう一つの姿で召喚されればAランクだが、今の姿は殺し屋としての彼を強調した側面であるためランクダウンしている。 【宝具】 『理欺く混沌の弾丸(カオスショット)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:5人 変幻自在の魔弾。 あるときは分裂して複数の敵を襲い、あるときは地面に潜り足下から敵の急所を貫く。 【weapon】 「Cz75・1ST」 チェコ製の拳銃。 「レオン」 リボーンのペットである、形状記憶カメレオン。 自分と同程度のサイズで、一度見たことがあるものであれば自在に変身できる。 またその体内では、特殊な弾丸や防具などを生成できる。 ただしそれには相応の体力を消費するため、一度に作れる量には限度がある。 【人物背景】 かつて、最強の殺し屋として恐れられた男。 あるとき「その時代最強の7人」に選ばれ、「呪われた赤子(アルコバレーノ)」へと変えられてしまう。 その後は長い時をかけて変化を受け入れ、優秀なマフィアを育てる家庭教師となった。 今回は最強の殺し屋としての姿で召喚されている。 【サーヴァントとしての願い】 マスターの性根を鍛え直す 【基本戦術、方針、運用法】 銃が武器ということで、アサシンでありながらアーチャーに近い運用になる。 気配遮断からの狙撃は、他のサーヴァントに対して十分な脅威となるだろう。 まあそもそも、聖杯を狙うつもりがあるのかどうかが曖昧なのだが。 【マスター】寺坂龍馬 【出典】暗殺教室 【性別】男 【令呪】おしゃぶりのような形 【マスターとしての願い】 タコ(殺せんせー)を殺す 【weapon】 なし 【能力・技能】 体力は同年代の中では高い方。 暗殺者としての訓練を受けているが、まだ不真面目だった頃からの参戦であるため練度は低い。 【ロール】 中学生 【人物背景】 私立椚ヶ丘学園3年E組の生徒。 体がでかくて声もでかい、典型的なガキ大将タイプ。 小学生の頃は成績もそこそこよかったため名門の椚ヶ丘に進学するが、授業についていけず落ちこぼれる。 E組でお山の大将に収まることで自尊心を保っていたが、殺せんせーの登場でそれも崩れ去ることになる。 周囲が前向きになっていくことに耐えられず反抗的な態度を貫いていたが、 悪い大人にだまされてクラスメイトを危険にさらしてしまったことがきっかけで考えを変化させていく。 しかし今回の彼は、それより前から聖杯戦争に招かれている。 【方針】 聖杯狙い
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【月見草のアサシン】 『キヒヒヒヒ!オレはジャック!さぁ!ご機嫌に飛び跳ねようぜ相棒!』 クラス:アサシン マスター:はさ 真名:スプリングヒール・ジャック 性別:男 属性:混沌・悪 ステータス:筋力B 耐久C 敏捷A+ 魔力D 幸運B 宝具A クラス別スキル:気配遮断A+ 固有スキル: 【正体不明の怪人:A】 存在が噂され被害者が出たにも関わらず正体は一切不明だった事に由来するスキル。 気配遮断のスキルを2段階向上させ、本来は軋む音等がなる筈の義肢を無音で動かす事が可能。 宝具: 【跳び回る恐怖(スプリンガルド)】 街中を跳び回り人を襲うアサシンの伝説そのものが宝具化したもの。 宝具発動と同時に魔力により義肢を強化し手足を使い飛び跳ねる度に、 義肢を用いた攻撃が強化されて行く。 【解説】 ホワイトチャペルの切り裂き魔より数十年前にその存在が噂されていた殺人鬼バネ足ジャック。 両手両足がバネが仕込まれた義手義足になっており飛び跳ねながら伸縮自在の攻撃を繰り出す。 聖杯への願いは『切り裂き魔の方のジャックとどっちが多く殺せるか勝負したい』。
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水と闇の多色のみに存在する、暗殺を生業とする兵士。今まで表に出ることはなかったが、《兵極キラボーン》が接触に成功した。 命名ルールは「暗殺兵~・△▽」または「暗殺統括~・S▽」。△にはアルファベットのA~Gが、▽には0~9の番号が一つ入る。多種族の冠詞は「首取(くびとり)」。進化は今のところなし。 暗殺兵ヘルニードル・D1 水/闇 R コスト 5 1000 アサシン・コマンド ■マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。 ■相手のターンの終わりに、このクリーチャーをタップしてもよい。そうした場合、このクリーチャーよりコストが低いクリーチャーを1体破壊する。その後、このクリーチャーよりコストが高いクリーチャーを1体、持ち主の手札に戻す。 特徴として、除去能力(水と闇なので主に破壊かバウンス)を持つクリーチャーが非常に多い。 そのため、基本的に大型になりやすいと思います。 能力偏重型なのでパワーはかなり低めです。 裏設定 星に害とみなされた者だけを排除する暗殺専門の戦士。 A~Gの七つの部隊に分かれており、お互いをコード名(F2など)で呼び合う。 「S」と呼ばれる十人の統括官がおり、七つの部隊に指令を出している。 歴史に登場した数が非常に少なく、「サウザンド・アーク」の文献ですら伝説だといわれる程である。そもそもどこから現れるのかすら明らかになっていない。 が、兵極キラボーンが解放したパーフェクト・ハートによって明確に存在が確認され、初めて表にその姿を晒すことになる。 作者:セレナーデ 名前 コメント
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アサシン 「戦人 東方 乙女」族 Common 移動値4 【赤赤赤赤】 攻防 11/14 【戦闘時発動】 先制 攻撃成功時、(対戦モンスターの耐久値)%の確立で、対戦モンスターを即死させる 『メモ』 万能モンスター 先制+確立即死があるため道化師の呪いを使ったコンボが狙える
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不況によって閉鎖された工場の中で、一人の男が座り込んでいた。 男は深いため息を吐き、神に懺悔するように項垂れ両手を合わせた。 「大丈夫か、マスター」 男しかいなかった空間に声が響いた。 同時に剣を携え軽装鎧を纏った青年が現れた。 「ああ、少し寝付けないだけさ」 「なら良いが……あまり気に病むな。あれは仕方のないことだった」 軽装鎧の青年、セイバーは主の苦悩の原因が昨日倒した主従にあると知っていた。 人当りの良い、優しい性格のセイバーのマスターは突然巻き込まれた聖杯戦争に消極的だった。 セイバーを召喚してすぐできるなら誰も殺さず家族の元に帰りたいと打ち明けられたことを昨日のことのように覚えている。 しかし結果として男の願いは叶わなかった。昨日バーサーカーとそのマスターの襲撃に遭った折、正当防衛に近い形でセイバーが彼らを屠ったから。 「彼らは我々に敵対的だったし、第一討ったのは私だ。貴方は罪悪感を感じる必要などない」 「…そう思えれば楽になれるんだろうね。でも僕が君のマスターである以上間接殺人には違いない。 それに彼らも僕と同じように理不尽に巻き込まれただけだったんじゃないのか? 帰れるものなら帰りたいと、そう思っていたのかもしれない」 セイバーのマスターは数代前に魔術回路が絶えた家系の出だった。 偶然にもセイバーとの契約を機に閉じていた回路が開きそれなりに魔力供給を行えるようになったわけだが。 一般人同然に育った男は良き勤め人であり善き夫であり親孝行な息子であった。 当然そんな男に人殺しの経験などあるはずもなく、男の脳裏には死んでいったマスターの怨みの声が過っていた。 「きっと僕は良い死に方はできないだろうね」 「何を言っているんだ。貴方は妻子や両親の元へ帰るんだろう? どうしても奪った命を気に病むというのなら、せめて彼らの分も幸福に生きるべきだ」 「…そう、だな。ありがとう、確かに僕は死ぬわけにはいかない。 それにどこかには手を取り合えるマスターもいるかもしれない。きっとまだ希望はあるはずだ」 「その意気だ。今日はしっかり休んでおいた方が良い。 人避けの結界を張ってあるから誰かに見咎められる心配はない」 セイバーは剣術のみならず魔術にも心得のあるサーヴァントだった。 これまでにも危うい状況を魔術で切り抜けたことが何度かあった。 男もセイバーを信頼しているためもう一度寝袋に入り眠りにつこうとしていた。 明日には当面の住居も確保できる算段だった。 ――――――I am the born of my sword そう、明日を迎えることができさえすれば。 「マスター!!!」 剣の英霊の卓越した聴覚が異常を察知した。 何かが飛来することを察知したセイバーは戦士の直感に従い有無を言わさずマスターを抱え駆けだした。 正確なところはわからない。だがここに留まるのは間違いなく命取りだ―――! 瞬間、工場の屋根が破られ白い爆光が二人を照らした。 セイバーは間一髪のところでマスターと共に全壊した工場から逃げ果せた。 だが無事とは言い難い。マスターは重度の火傷を負った上に建物の破片が身体のあちこちに刺さっている。 セイバーをしてもマスターを完全に守り通すことは敵わなかったのだ。 そしてセイバー自身今の一撃で鎧の半分が壊れマスター同様深い火傷を負っていた。 「今のは…アーチャーの狙撃か?だとすればここに留まるわけには……」 マスターは瀕死の重傷を負っている。すぐにも魔術で応急処置を施す必要があるがまずは狙撃されない場所へ行く必要がある。 そう思ったせいだろうか、近距離への警戒が僅かとはいえ薄れていたのは。 「葬る」 「何っ!?」 未だ立ち込める煙の中から黒い影が迫り、寸でのところで影の振るった凶刃を受け止めた。 明らかなマスター狙い、間違えようもないサーヴァントの気配はアサシン以外に有り得ない。 瞬間、セイバーの脳裏に浮かんだのは同盟の二文字。複数のマスターが共謀して自分たちに狙いを定めたのか? 「セイバーのサーヴァント…葬る」 「できると思うか?」 だが目の前のアサシンがセイバーの事情を汲むはずもなく日本刀で斬りかかってくる。 暗殺者であることが信じがたいほど卓越した剣技、剣速に次第にセイバーが押されていく。 それも当然、今のセイバーは万全からは程遠い。 昨日の戦闘での消耗に狙撃で受けた負傷が重なり十全の力を発揮することができない。 しかしセイバーには時間がない。今すぐ襲撃者を退けマスターを救助しなければならない。 「ならばっ……!」 セイバーは賭けに出た。敢えてアサシンの斬撃を身体で受け返す刀で打ち倒す。 肉を切らせて骨を断つ捨て身の策を成すため一気に踏み込みアサシンの斬撃を防がずさらに迫る。 「………あ?」 アサシンを斬り伏せようとした時、セイバーの霊核たる心臓が破壊され地に倒れ伏した。 何故?アサシンから受けた傷は決して致命傷の類ではなかったはずなのに。 (まさか……宝具………) 手遅れになってようやく解答に辿り着いた。 アサシンが持つ刀には何らかの極めて強力な概念が宿っていたのだ。 無念の言葉を口にすることすら許されず、セイバーは聖杯戦争の舞台から永遠に消え去った。 ず、ず、ず、という音を立てながら男は地べたを這いずっていた。 自分が最早助からないことを半ば以上確信しながら、それでも生きるために。 わかっていた。間接的であっても人を殺めた自分は必ず報いを受ける時が来るだろうことは。 それでも、まだ生きたい。死ぬわけには、いかない。 「帰ら、なきゃ……かえ………」 這いずる男の視界にぼんやりと人影が二人分映った。 ああ、間違いようもない。あの二人はずっと会いたかった―――――― 「何だ…そこに、いたのか……」 そう言い残し、男は事切れた。 元の世界へ戻ることなく、死の間際にたった一つの安らぎだけを得て。 爆発によって倒壊した工場から三キロメートルほど離れた高層マンションの屋上に黒塗りの弓を持った少年がいた。 元は赤銅だったのだろう頭髪は所々白くなり、肌も部分的に褐色化しておりさらにオッドアイという奇異な容姿だった。 『士郎、標的は仕留めた』 「わかった、じゃあ警察やマスターが来る前にこっちに合流してくれ」 少年、衛宮士郎は首尾良くセイバーを討ち取ったアサシンのサーヴァント、アカメと念話で交信してから一息ついた。 これでまた一人、倒すべきマスターを葬ったことになる。 アサシンの偵察によってあの主従が人気のない工場跡を根城にしていることは事前に知っていた。 その好機を逃すことなく士郎とアサシンは奇襲を仕掛けることにした。 士郎が投影魔術によって生み出した宝具、偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)で狙撃、着弾と同時に壊れた幻想で爆破することで敵を炙り出す。 即座にアサシンが強襲し、必要があれば引き続き士郎が援護射撃を行うという手筈だった。 実際は第二射の必要もなくアサシンが敵を討ち取ってくれたが。 「あと何人殺せば聖杯に手が届く?あと何人殺せば…今度こそ美遊を救うことができる?」 自分が今こうしている間にも最愛の妹が世界を救済するための生贄にされようとしているかもしれない。 何度浮かんだか知れない焦りの念を深呼吸をして封殺した。 「……落ち着け、未熟者。俺が死んだら、誰が美遊を―――」 そうだ。失敗は決して許されない。 聖杯。生きた聖杯である妹とは違う別世界の聖杯。 その力を以ってすれば美遊を犠牲にせずとも世界を救うことができ、エインズワースも美遊から手を引くだろう。 そのためならこの身は何度でも悪を為そう。この世全ての悪を背負うことになったとしても―――構わない。 「士郎、また妹のことを考えていたのか?」 「アサシンか。…参ったな、すっかりお見通しか」 気づくと気配遮断を解いたアサシンがすぐ傍にいた。 彼女は願いがないそうだが、妹を救いたいという士郎の願いに共感を示してくれている。 こんな自分に一人でも味方してくれる者がいるなど何と贅沢なことか。 「大丈夫だ、士郎は私とは違う。お前はまだ間に合う」 アサシン、アカメにもクロメという妹がいた。 最愛の存在だった彼女はしかし、いつしか心を病み殺すことでしか救えない状態にまでなってしまった。 聖杯に願って人生をやり直そうとは思わない。 死んだ者は決して蘇らない、かつての選択をやり直すことはできない。それがアカメの考えだから。 だからこそ、今を生きる誰かを自分にできる方法で支えるのだ。 「そうだな。きっとまだ間に合う。今日はもう帰ろう」 二人は以前仕留めたマスターが戸籍を偽造して借りたアパートの一室を乗っ取る形で鎌倉に根を下ろしていた。 投影した刀剣や骨董品を質に出すことで当座の活動資金も確保してある。 「士郎、肉が食べたい」 「わかったわかった、帰ってからな」 最後に今も火の手が上がっている工場跡地を見やった。 自分が為したことを、これから先何があっても忘れないように。 【マスター】 衛宮士郎@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ 【マスターとしての願い】 あらゆる手段を尽くして聖杯を手に入れ、美遊を運命から救う 【参戦時期】 牢獄でイリヤと会話してから子ギルの手引きで脱出するまでの間 【weapon】 投影魔術によって生み出した武装の数々 【能力・技能】 経緯は不明ながらアーチャー(英霊エミヤ)のクラスカードの力を引き出しており、その真髄までも理解し使いこなしている。 クラスカードの影響か人間離れした身体能力を手に入れている。 【無限の剣製】 衛宮士郎の内にある錬鉄の固有結界。 結界内には、あらゆる「剣を形成する要素」が満たされており、目視した刀剣を結界内に登録し複製、荒野に突き立つ無数の剣の一振りとして貯蔵する。 ただし、複製品の能力は本来のものよりランクが一つ落ちる。 刀剣に宿る「使い手の経験・記憶」ごと解析・複製しているため、初見の武器を複製してもオリジナルの英霊ほどではないがある程度扱いこなせる。 士郎が扱う投影、強化といった魔術は全てこの固有結界から零れ落ちたものである。 アカメと契約しているため外部からのバックアップなしでは魔力不足で固有結界の起動、展開はできなくなっている。 また起動に必要な魔力があっても肉体のコンディションが極端に悪いと本人曰く「身体が先に音を上げてしまう」ためやはり起動できない。 【人物背景】 本作に登場するヒロインの一人、美遊・エーデルフェルトの兄であり衛宮士郎という人間の可能性の一つ。 彼の行動指針は「妹を守り、幸せにすること」。そのためなら自身の命はもとより世界の命運を切り捨てることすら厭わない自称「最低の悪」。 【クラス】 アサシン 【真名】 アカメ@アカメが斬る! 【属性】 混沌・善 【ステータス】 筋力:D 耐久:D 敏捷:A 魔力:D 幸運:C 宝具:B 【クラススキル】 気配遮断:A+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 精神耐性:B 精神干渉に対する抵抗力。 同ランク以下の精神干渉効果を完全に無効化する。 心眼・真:B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 【宝具】 『一斬必殺・村雨』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人 日本刀型の帝具であり、この刀で傷をつけられると傷口から呪毒が入り込み、心臓に到達すると死亡する。 アカメが英霊となり信仰を集めたことにより生前よりも必殺性が向上しており、呪毒が心臓へ到達するまでの時間がより短くなっている。 また斬りつけた相手が持つ呪い・毒への耐性や戦闘続行に関係する能力をBランク分削減する。 心臓さえあれば人間外の生物であろうと確実に死に至らしめるが心臓の無い者、あっても機能していない者には効果がない。 また全身鎧や機械など身体に直接傷をつけられない場合も効果がなく、そういった相手には普通の刀として使う他ない。 ちなみにこの刀の必殺の概念は所有者に対しても有効となっており、生前のアカメは村雨の手入れに細心の注意を払っていた。 常時解放型宝具としては非常に強力な効果を持つがその分融通が利かず、敵との相性に左右されやすい。 『桐一文字』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人 アカメが帝国の暗殺者であった頃に使用していた日本刀型の臣具。 この刀で斬りつけられた箇所は桐一文字を破壊するか所有者であるアカメを滅ぼさない限り治癒不能となる。 武器としての性能や宿す概念など多くの面で村雨に劣るが知名度でも劣っている。 そのため村雨を使う時よりもアカメの真名を特定されにくいというメリットもある。 また強敵に対し桐一文字で傷をつけ弱体化させてから村雨で止めを刺すという運用も可能。 【人物背景】 暗殺集団・ナイトレイドに所属する黒髪赤眼の少女。 肉好きの大食らいで、野生児がかったところがある。 寡黙かつ無表情なためにとっつきづらいが、感情の薄い立ち居振る舞いは上辺だけのものであり仲間への想いは非常に強い。 幼少期に妹のクロメとともに帝国に売られ、帝都の養成機関で暗殺者として育てられた。 帝都に言われるままに仕事をこなす暗殺者として暗躍していたが、仕事をこなすごとに帝国の闇を徐々に知っていき、やがて標的だったナジェンダに説得されて帝国を離反した。 クロメにも一緒に離反しようと声を掛けたが否定され、袂を分かつこととなる。 最愛の妹を救済(ころ)してやりたいと思っているが、実際は妹と戦うことに心を痛めている。 【サーヴァントとしての願い】 マスターの願いを叶える BACK NEXT -005 丈槍由紀&アサシン 投下順 -003 エミリー・レッドハンズ&バーサーカー 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT DATE LOST 衛宮士郎 000 封神演義 アサシン(アカメ)
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速攻魔法 「アサシン」と名のついたモンスターはこのターン戦闘によっては破壊されない。